介護職員の待遇の悪い老人ホームに勤務していました。

かつて介護職員として老人ホームで勤務していました。当時はまだ不景気で人員もある程度満たされていたことから、介護職員に対する待遇はとても悪いものでした。給料は月5回夜勤をしても手取り15万円程度と大変安く、介護業務のみならず各箇所の掃除や洗濯などの雑用もしなければいけなかったことから日勤夜勤とも所定の休憩時間をきちんと取ることができない状態でした。

 

夜勤帯は1人での業務となることから、利用者の事故防止のため常に見張りと巡回をすることを義務付けられていて仮眠はもちろん夕食朝食を摂ることなく朝9時ごろまでの夜勤業務をしていました。そのようなことから心身の負担はとても重く、ある時から月に最低1人は介護職員から退職者が出るようになりました。その頃徐々に景気がよくなって他業種に転職しやすくなったことから、過酷な労働環境かつ待遇の悪い老人ホームを辞めて別の介護事業所もしくは全く別の職業に就く人が出てきました。

 

毎月最低1人ずつ退職してしまうと当然ながら残った職員1人1人に負担がかかるようになり、夜勤は月に8回程度で日勤でもサービス残業をするようになりました。これは上司から帰宅時にはタイムカードを押さないように指導を受けたものであり、最高で退勤時間5時半のところ10時頃まで残業をしたこともありました。そんな時に私は結婚を決めたのですが、上司に結婚を報告すると退職はいつにするのかということを聞かれました。今まで結婚した職員は皆結婚前もしくは結婚して数か月程度で退職をしていたのですが、この老人ホームでは介護職員のみの産休育休を認めていないので結婚したら退職を勧めるということを言われたのです。

 

ブラックな職場なのでそれほど長く勤務するつもりもなかったのですが、退職してほしいということを面と向かって言われたことから私は早めに退職した方がいいと思って数日後に退職願を出してそれから1か月で退職することになりました。現在介護業界はかなりひどい人員不足であることから以前よりは介護職員への待遇はよくなっているものと思われますが、今思い出してもひどい環境で働いていたのだと思っています。

介護の仕事は体力勝負

わたしは、福祉の仕事に興味を持ちはじめて介護の仕事を未経験から始めました。介護職といえば、漠然ときついイメージしか想像がつきませんでした。オムツ交換やお風呂の入浴介助、食事の介助など入所されている方々のお世話をどこまでできるのか不安はありました。しかし、将来的に介護福祉士の資格を取得したいと思っていたので、迷わずに介護の仕事へ就くことを決心しました。

 

わたしは、全くの未経験のためしばらくは介護の補助として勤務することになりました。老人ホームに入所されている方々のお部屋の掃除、衣類の洗濯、シーツ交換から始まりました。それから、介護職員の方の補助につき、ベッドから車椅子への移乗、トイレ介助の補助、日中過ごされるときのレクレーションへの参加などを行いました。やはり、『介護』と言われる入所者とのマンツーマンでの対応は、毎回ドキドキする緊張感が尽きませんでした。全く身体が動かない方々もいらっしゃい、自分自身がしっかりサポートしてあげないといけません。入所者の方の身体の一部として自分自身が動かないといけないという責任の重さも感じます。

 

介護の仕事は、体力が1番必要となる仕事だと1番に思いました。特に、自分よりも身体の大きい入所者の方の介助をするときはかなりの力が必要になります。無理な体制をしてしまい、つい腰を痛めてしまうこともあります。しかし、やりがいのある仕事のため体力がある限り続けて行きたいと思っています。

とても魅力のある仕事だと思いますが、腰や膝の痛みとの戦いです。

介護士といえばあまりいいイメージを持たない人もいると思います。よくニュースなどでも話題になることが多いと思います。仕事のハードさや、給料の問題など様々あると思います。ブラックな業界ではありますが、誤解されることもたくさんあるのが介護の仕事だと思います。でも、実際に介護業界で長年働いている私からすると、「いい仕事だ」、「やりがいがある」、「楽しい」と思えることがたくさんあります。しかし肉体労働のため、腰痛や膝痛とは付き合っていかなければなりません。

 

人に夢を与える仕事と聞けばとても魅力のある仕事だと思いませんか?私がしている仕事はこれなのです。高齢者が大便はオムツじゃなくてトイレでしたいという思いがあれば、私たちはその夢を叶えるために看護師と相談しながらトイレへ介助し、座ってもらいます。座った後の表情はとてもいい顔をしています。そんな顔を見たらこの仕事をしていてよかったなと思うのです。日常で笑顔でありがとうと言ってもらえる機会はとても多いと思います。そのたびにやる気になります。ありがとうと言われて嫌な気分になる人はいないと思います。

 

介護をしていて一番辛いことは、腰痛です。前かがみや中腰による作業がとても多いことが特徴に挙げられます。シーツやオムツ交換などでは前かがみになります。一人でせずに複数人でするように心がけているのですが、夜勤では交代での休憩があるため、どうしても一人でしなくてはいけません。腰痛体操やコルセットをして痛みを誤魔化していますが、いつまで続けられるのかが正直不安です。続けて行きたい仕事ではありますが、腰痛がひどくなったら転職を考えなくてはいけないのが悲しいです。